1つの情報を見返す仕組み

 思いつきをメモしても、それを見返すことがなければ、書いたことすら忘れてしまいます。

 せっかく書いたものを活用するためには、それを常に見返すための仕組みを作る必要があります。

 例えば、紙のノートには、この「見返す」仕組みが、その構造の中に組み込まれていると言えます。紙のノートは、構造上、過去に書いた内容はそのままに、それに続けて新しい内容を書き込みます。そのため、新しいことを書き込もうとページをめくる際、そのつもりはなくても過去に書き込んだ情報に触れることになります。

 この点、カードですと、各情報が独立しているため、ノートとは異なり、自動的・偶然的に過去情報を目にすることが少なくなってしまいます。そのため、カードの情報を活用するためには、何らかの別の見返す仕組みが必要になります。
 例えば、週に1回、書いたカードを見直すことを習慣化するとか、カードケースのような物理的スペースがなくなった時点で強制的にカードを排除するとか。

 情報を見返す仕組みとしては、カードよりノートの方が、自然に感じます。