右手に「論語」左手に「韓非子」

 性善説論語性悪説韓非子。しかし現実を顧みればそのいずれもが極論であり、その両者をバランス良く、ある意味いいとこ取りで利用するのが一番という気はします(^^;

 本書は前半が論語、後半が韓非子。まずは論語で徳の重要性に納得したところで、韓非子によって社会の厳しさ・嫌らしさに引き戻されるという構成です(^^;
 両者が相反することを言っている一方で、中には両者同じことを言っている場合もあったりというのが興味深いです。

 残念ながら、この本を読んだだけでは、論語韓非子の深淵に至ることはできませんが、とっかかりとしてはよいのではないでしょうか。