LIVE HACKS!

LIVE HACKS! [ライブハックス!]

LIVE HACKS! [ライブハックス!]

 この本は、時間を畑に見立て、その時間畑を

  1. 知る・・時間(人生)の目的を考える
  2. 耕す・・効率的に使う
  3. タネをまく・・仕事に着手する
  4. 肥料を与える・・知識を身につける
  5. 収穫を得る・・総論

という5つの分野から検討した本です。

 時間を畑に見立て、畑作業に類する項目立てをしたのはなかなか面白いと思います。特に、一番最初の「知る」ですが、これは単に時間を畑に見立てたからといって出てくる言葉ではなく(「畑を知る」とは一般的に使わないですから)、逆に言えば、著者がどうしても言いたかったことなのではと思います。

 とはいえ、人生の目的、と大上段に構えられても、なかなか辛いものがありますが(^^;

 「耕す」「タネをまく」「肥料を与える」の部分は、実作業部分であり、多分にライフハック的な内容です。自分としては、この辺りの部分のいいとこつまみ食い、という感じで本書を使うしかないかなあとも思います。

 本当はそれではこの本の意味がないのでしょうが。

 本書は、「人生を有意義に過ごすには」という本であり、「有意義」が何かを決めるのが「知る」の部分ですから、「知る」の部分がクリアできなければ、それ以降はおそらく意味がないわけです。

 そうはいっても、前述のとおり、なかなか「人生の目的」といったものを考えるのは難しいです。自分の生活に満足感を覚えるか、ということであればありますが。例えば、人の役に立っているとか。でもそれは「目的」ではないですからね。

 目的のない人生って、不毛なんですかね。現状に満足しているだけではだめなのでしょうか。まあ、進歩はないような気はしますが(^^;