「ほしのうた」をミクに歌わせるまで(その3・雰囲気)

 通常、自作曲を調整する際は、自分で口ずさんでみながらどんな感じで雰囲気を作るか考えます。

 ほしのうたについては、幸いなことに「あゆこよバージョン」というオフィシャルのデュオバージョンがあるので、これを聴いたり、ミクの声を重ねてみたりしながら、調整のためのイメージを決めていきました。

 一応、ミクについては、あゆこよのあゆこと土屋亜有子さんの歌い方を主として参考にしています。土屋さんの歌い方は、出だしピッチ下げ気味かつアタック弱めで入り、ポルタメントを上手に使って雰囲気を出しています。これをすべて初音ミクで似せるのは私の手に余るので(^^;、あくまで参考にしつつ、ミクにはミクらしく、もう少しストレートに歌ってもらっています。

 ちなみに、前回お話しした、ピッチベンドの長さと深さを0%にするというのが、ストレートに歌わせるための基本設定。私はいつもこれで設定し、後はPITなどで調整する方法を採っています。