IS11TとLOOX Uのメモ連携を考えていたらテキストファイル共有に行き着きそう
前にもお話ししたとおり、IS11TとLOOX U/C30*1との間でテキストをやり取りするなかなかいい方法がありません。この辺は生産性に関わるので、いろいろ試行錯誤してみることにしました。
AK Notepad→Catch.com
最初に考えたのは、普段IS11Tで使っているAK Notepadを軸として、LOOX U側ではCatch.comを使う方法。この場合の問題点は、Catch.comはWebアプリしかなく、Evernoteみたいに軽快な操作が困難ということ。
それでも、いろいろいじって気づいたのが、LOOX UのChromeの場合、250%まで拡大すると、Catch.comの2カラム形式の画面の右側、ノート本体部分のみが画面全体に表示されるようになるということ(^^; これはこれで文字が大きすぎるきらいはありますが、画面の右半分しか使えないのに比べれば雲泥の差。これなら使えなくはないかなあという感じになりました。
とはいえ決して満足できるレベルではないので、他の方法をいろいろ探ってみます。
Evernote→Evernote
次に考えたのは、Evernoteを使う方法。LOOX UならWindows用の専用アプリを使うことができ、これなら動作もきびきびしていますし、ショートカットキーが使えるなど、使い勝手も良く、申し分ありません。しかし、Android用Evenoteアプリは、メモアプリとしては決して使いやすくはありません。特に問題なのは、メモを開くまでの速度が遅いこと。新規メモならまだしも、既存のメモを編集状態にするまでに時間がけっこうかかります。これではなかなか使いづらいです。*2
Evernoteは、IS11T側での編集がもう少し機敏になれば使えると思うのですが、今のところはちょっと厳しそうです。
Dropbox+α
さらに考えたのが、Dropboxを使う方法。Dropboxでテキストを同期すれば、LOOX U側は、Tomboのようなアプリや、エディタなどで編集することができます。
とはいえ、Andorid版のDropboxアプリはPC版のそれとは異なり、Andoroidマシンのローカルフォルダとデータを同期する機能はなく、単にDropboxクラウドのデータを参照できるだけであるため、そもそもDropboxとデータ同期機能を有するアプリでないとデータの編集ができません。
Dropboxと同期できそうなメモアプリとして、最初に目をつけたのが、Simply Noteというアプリ。しかし、このアプリ、Dropbox経由で同期できるというより、Dropbox上にバックアップファイルを作成するというのが正確で、Dropboxに作成されたファイルは単なるテキストファイルではないため、LOOX Uから使用できないことが判明したのでボツ。*3
次に見つけたのが、Epistleというエディタ。こちらのアプリは、Dropbox上のファイルを直接読み込んで編集できるという優れ物なのですが、残念ながら、同期できるファイル名として日本語に対応していないようで、日本語のファイル名で保存はできるものの、Dropboxには転送できません。英数字のファイル名を付ければいいわけですが、Tomboなどはメモの1行目をファイル名に自動設定してしまうので、日本語ファイル名の使用を避けられません。そのため、やむなくこちらもボツに。
Jota Text Editor→Dropsync→Dropbox→Tombo
さらにいろいろやってみて、結局行き着いたのは、IS11T側にDropbox、Dropsync、Jota Text Editorの3つのアプリ、LOOX U側ではDropboxとTombo 1.17を使うという方法。
ちなみに、Tomboは最新版の2.0を使うつもりだったのですが、LOOX Uのような遅いマシンですと、2.0方式の画面の書き換えでは時間がかかり、ちらついて使い物にならなかったので、1.17にしました。インストーラーを使うとエラーがでるらしいですが、zipを解答して使う分には、Windows7でも動くようです。
Dropsyncは、Dropbox内の特定のフォルダをAndroidマシンのローカルフォルダと同期するアプリ。先程のとおり、Dropboxアプリ自体はローカルとの同期機能はありませんが、Dropsyncを使えば、1フォルダではあるものの同期が可能となるので、普通のエディタで編集することが可能となります。
しかも、このDropsyncは、手動同期や定時同期のほか、変更点があれば自動で同期するInstant Uploadという設定が可能で、それにチェックしておけば、エディタで修正・保存すれば、即時に自動でDropboxと同期してくれるようになります。
次にJota Text Editor(JTE)ですが、こちらは柔軟な設定ができる高機能な定番エディタです。このJTEをいろいろ設定することで、かなり快適なメモ編集環境ができます。
例えば、先程のDropsyncで同期したフォルダをデフォルトディレクトリにしておけば、開くとそのフォルダがすぐに表示されますし、ファイル設定で自動保存にチェックしておけば、文書を修正後、戻るボタンで終了させるだけで、自動保存してくれます。さらにその際、操作していたのが新規ファイルであった場合には、テキストの先頭行からファイル名の自動生成までしてくれます。
その他お勧めの設定としては、以下のとおり。
こうすることで、起動すると新規作成画面が表示され、Openボタンでツリー表示。編集後保存すれば、Windowsで開けるファイルが作成されます。
前述のとおり、ファイルに変更があればDropsyncが起動してDropboxと自動同期されます。その後、LOOX Uを起動すれば、こちらも自動でDropboxが同期を行うので、同期が終わったらTomboを開けばOK。
JTE+αを求めて
ただ、JTEは、シンプルなテキストエディタであり(それがまたいいわけですけれど)、メモの管理がファイルとしての管理になるとか、メモっぽくないUIとか、昨今の綺麗なメモアプリを見ていると、ちょっと物足りなく思うところがあるわけです。
そこで、見た目がより今風なエディタがないものかと思い、さらに探してみることにしました。
Androidアプリにはテキストエディタはたくさんあるのですが、Windowsとの連携を考える上で外せない、Shift-JISが使えるものとなると、途端に選択肢が少なくなります。その中でもちょっと気になったのが、LongNoteTextEditor(LNTE)というアプリ。こちら編集画面がAK Notepadなどのメモアプリに近い雰囲気で好印象だったのですが、
- ファイル選択画面でキー操作で選択できない。
- 新規ファイル作成にはファイル名を入力しないといけない。
- セクション別にジャンプできるが、テキストを開く際、必ずセクション選択画面が出るので、どうしても1ステップ多くなる。
- 全く編集していなくても、必ず上書き保存する→必ずDropsyncしてしまう。
- 自動上書き保存を避けるために、保存確認ダイアログを表示する設定にしても、一瞬ダイアログは表示はされるものの、操作できないうちにセクション選択画面に戻ってしまい、結果保存されないで終了してしまう。
など、UI面で少々使いづらいと思える点があることから、常用困難ということで諦めました。