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Droid Proに最新CM7.2を適用する(もしくはDroid ProでイオンSIMを使えるようにするまで・その1)

イオンSIMを使うためのCM7

 さて、Droid Proですが、昨日最後に書いたように、残念ながらイオンSIMでは通信ができませんでした。基本的には、イモバのGP02で通信しているので、どうしても必要というわけではありませんが、必ずしも最強とは言えないイー・モバイルの電波ですし、また、いざという時のために、身軽な本体だけの運用というオプションも残しておきたいものです。フルキーボードは非常に気に入っているIS11Tも、結局WiFiルータに紐付けないと使えないという点で、どうしても完全にはメインマシンにすることができずにいますし。

PPP設定改変はうまくいかず

 何とかイオンSIMで通信できないかということで、最初に試したのがこの方法。

 Droid Proでデータ通信可能に! | ごくつぶしの日々

 要は、PPP接続情報ファイルである/system/etc/ppp/peers/pppd-ril.optionsに接続用IDとパスワードを記載することで接続させるというものですが、残念ながらこれだけではうまくいきませんでした。
 この方法では、APN設定でIDとパスワードを空欄にした設定を作成する必要があるのですが、イオンSIMを挿入したDroid Proでは、APN設定の部分がグレーアウトしてしまい、選択することができないのです(^^; 通信方式をGSMにすれば設定できるようになるので念のため試してみましたが、当然ながら接続できませんでした。

framework.jarを改変して通話可能SIMを装う

 もう一つ見つけたのがこちらの方法。

 ブローヴちゃん: Android + b-mobile データ専用 SIM で電界強度を表示する

 こちらの本来の目的は、通話非対応SIMでの電波強度非表示問題や、セルスタンバイ電池消耗問題を解決するためのもので、イオンSIMを使えるようにするためのものではありません。しかし、上記作業のバッチファイルが置かれているこちらのコメントで、Droid ProのCM7でイオンSIMが使えるようになったとのことがあることから、解決策になるのではないかと思われました。

 しかし、ここに大きな問題が。残念ながらこちらの方法、deodexなROMでないと使えないのです。deodexとodexの関係は私も詳しく説明できないのですが、具体例として非常に簡単に言うと、例えば今回改造のターゲットにしているのは、/system/framework/framework.jarですが、同じディレクトリにframework.odexというファイルがあれば、odexな状態、なければdeodexな状態となります。Droid Proの場合、標準ROMはodexでした。こちらにあるように、odexな状態でも何とかする方法はあるらしいのですが、少々敷居が高そうだったのと、前述のとおり、CM7では出来たということであれば、おそらくCM7はdeodex環境であると思われたため、今後のことも考えればROMをCM7にした方がいいだろうと考えました。

CM7.2インストールまでの長い道程

 さて、やっとCM7をインストールする話まで漕ぎ着けましたが、ここからが本番。何しろ、現状のOS2.2.1から一足飛びにCM7をインストールすることができないのです。

 CM7のインストールに関する基本的な方法は、CM7配布サイトであるこちらに全て書かれています。

 [ROM] - [6/6/2012] CM7 for the Droid Pro based on GB | Android Forum at DroidForums.net

 こちらに書かれているように、最新のCM7を入れるためには、前提として最新の公式カーネルが入っていなくてはなりません。現状はOS2.2.1の公式バージョン3.8.7。これをまずはOS2.3.4まで上げる必要があります。しかも、これも一発ではできないので、まずは公式OS2.3.3に上げて、それから2.3.4という手順を踏まなくてはなりません。

公式OS2.3.3のインストール

 OS2.3.3へのアップデートは公式に行えるようなのですが、とりあえず自分は前述のサイトにあるように、専用のsbfファイルを落としてきて焼くことにしました。必要となるファイルは以下のとおり。

  • Droid Pro用USBドライバ

 Droid ProをPCで認識させるために必須。こちら本家から。

 Where can I download the USB drivers for my device?

 ここからインストーラをダウンロードし、PC上で実行すればOK。後は実際にDroid Proを接続すると自動的にドライバがインストールされます。

  • OS2.3.3用sbfファイル

 前述のサイトにあるリンク先 https://sites.google.com/site/motosbf/droid-pro-sbf-files から、VRZ_XT610_4.6.8_user_signed_1FF.sbf.zipをダウンロード。これを解凍するとsbfファイルが出てきます。
 ちなみに、同じ場所にDROIDPRO_2.26.20_FULL.sbf.zipというのもありますが、こちらは発売当初に入っていたROMのデータ。初期状態に戻す場合には必要となります。

  • RSD Lite

 sbfファイルをDroid Proに焼くために必要なソフト。ググればすぐ見つかると思います。自分は、xdaに置かれていたv5.3.1というのを使いました(もっとバージョンが高いものがあるようです)。

 sbfを焼くためには、まず、Droid Proをbootloader modeでPCに接続する必要があります。
 VOL+、-を同時に押しながら電源ボタンを押すと、ブートローダーモードに入ります(黒い画面に白い文字のみの表示)。この状態でPCに接続すると、ドライバがインストールされて認識されるので、RSD Liteを起動し、先に解凍したsbfファイルを選択して実行します。
 これでGB2.3.3へのアップデートは終了です。

 なお、RSD Liteによる作業は、こちらも参考にさせていただきました。

 X02HTでただ書き: 本当にじゃじゃ馬、Droid Pro 「ROM焼き編」

2.3.3のrooted

 続けて2.3.4へのアップデートですが、その前に2.3.3をrootedし、OTA RootKeeperというアプリを実行しておきます。こうすることで、2.3.4になった際に解除されたrootedをワンタップで復活させることができます。

 rootedには、こちら

 Pete's DROID 3 Page

にあるPetesMotorolaRootTools_v1.08.zipをダウンロードし、解凍すると出てくるPete's Motorola Root Toolsを使用します。使い方は上のリンク先にあるとおり、Droid ProをUSBデバッグモードにしてPCに接続し、ツールを実行するだけ。何回か再起動した後にrootedされます。

 その後、Google PlayからOTA RootKeeperというアプリをインストールして、一度実行し、「Protect root」をタップすることで、rootedが保護され、次の2.3.4のアップデート後、ワンクリックでrootedを回復できるようになります。

OS2.3.4へのアップデート

 さて、次に、2.3.4へのアップデートですが、そのためのファイルは、 http://www.mediafire.com/?dbc4owir1jws53f にある、Blur_Version.4.6.8.XT610.Verizon.en.US.zipというファイルです。
 このzipファイルは、Stock Recoveryを起動してそこからインストールする必要があります。Stock Recoveryというのは、標準で搭載されているリカバリー機能です(という理解でいいのかな?)。

 上記zipをmicroSDにそのままコピーし、Droid Proに入れたら、R+M+電源ボタンを押すとリカバリーが起動し、△の中に!が表示される画面となります。ここでVOL+、-の同時押しでリカバリメニューが表示されます。*1

 メニューの意味や操作方法など、基本的な使い方はClockworkmod Recoveryと同様なので(VOL+、-で上下、Enterで決定、BackSpaceで戻る)、SDからのZIPインストールを選択し、先程のZIPを選択をしてインストール後、rebootすれば、OSが2.3.4になります。

 その後、OTA RootKeeperからrerootさせれば、一発でrootedします。
 これでやっとCM7インストールの準備が整いました。

CM7のインストール

 CM7の最新版のROMは、前述のリンク先にある、6-6.zip(2012/6/6版)です。まずはこちらをダウンロードし、microSDにコピーします。
 このzipファイルをインストールするには、先程のStock RecoveryではなくClockworkmod Recoveryを使う必要があります。
 GooglePlayにあるDroid 2 Bootstrapというアプリ(ちなみに有料)をインストールすれば、Clockworkmod Recoveryを使えるようにしてくれます。こちらを起動して、2つあるボタンのうちの「Bootstrap Recovery」を押すとClockworkmod Recoveryがインストールされ、「Reboot Recovery」を押すとDroid Proが再起動して、Clockworkmod Recoveryが立ち上がります。
 VOL+、-、EnterとBackspaseで操作し、mounts and storageのメニューから、system、data、cacheのフォーマットを選択して初期化。その後、前に戻って、SDカードからのZIPのインストールを選択し、先ほどの6-6.zipを選択してインストールしたら、rebootすれば、CM7が立ち上がってきます。


 なお、起動途中、モトローラのマークが表示されている時に、一瞬左上のLEDが青く光る時がありますが、その時にVOL-ボタンを押すと、bootメニューに入り、bootloaderやRecoveryを選択することができるので、今後新しいCM7をインストールする時には、こちらのRecoveryメニューからインストールすることになるようです。

CM7.2使ってみて

 画面はこんな感じ。電源長押しメニューでスクリーンキャプチャできるのは便利ですね。

  

 諸元はこのような感じ。

  

 ざっくり使ってみたところでは、やはり最新版だけあって、いろいろ便利になってますね。動作もきびきびしていて快適です。苦労してCM7まで上げた甲斐があったなあと感じます。

おまけ1・フォント変更

 取り急ぎフォントを変更してみました。DroidSansJapanese.ttfをいつものモトヤマルベリ3等幅にして、こちらの記事を参考に、DroidSansFallback.ttfにこちらの絵文字統合フォントに変更しました。これで豆腐がかなり減少。DroidSansJapanese.ttfだけを変えても日本語フォントが変わらないという情報もあったのですが、うちの環境では問題なくできました。

おまけ2・キーマップ変更

 Droid Proにはカーソルキーがなくて不便なので、こちらの記事

 ヒビコレ: キーコードを修正しました

を参考にキーマップファイルを変更。変更ファイルも上の記事のリンク先にある

 Mapping DPAD cursor key | Android Forum at DroidForums.net

のものをそのまま使用させていただきました。


 ただ、OS2.2.1では、/system/usr/keylayout/cdma_venus2-keypad.klと/system/usr/keychars/cdma_venus2-keypad.kcm.binの書き換えでキーマップが変更になっていましたが、CM7環境ではこれらを変更しても反映せず、それぞれ同じ場所にある、qwerty.klとqwerty.kcm.binを書き換えることで初めて反映されました。ご参考までに。

おまけ3・サイドキーの不具合

 気付いたら、サイドキーが無効になっていました。いろいろやり過ぎて原因がはっきりしないのですが、おそらく、CM7にしたせいか、キーマップを無理矢理変更したせいだろうなあと思います。設定の中のどこかにサイドボタンで起動するアプリを選択する設定があった気がするのですが、それも見当たらず(^^;
 まあ差し当たって困ることもないので、ゆっくり調べてみたいと思います。

おまけ4・画面に星が降る

 そういえば、画面を操作していると、画面に混ざるノイズのように細かい複数のドットが表示されることが多々あります。電源ボタンで一度画面をブラックアウトさせれば元に戻ります。ただ、こちらの不具合、別にCM7に限った話ではなく、OS2.2.1の時から出ていたので、うちの端末個体の問題かもしれませんが。

*1:旧バージョンでは@でメニューに入れたようですが、2.3.3版ではVOL+、-の同時押しとなっているようです