LubuntuなLOOX U/Cに入れたアプリなど

 先日Lubuntu13.04を入れたLOOX U/C30Nですが、非常に快適です。Windowsに比べて動作が軽く、ストレスフリーで使えます。アプリについても、標準でChromium入ってますし、それ以外にも普段使いするようなものは大抵何とかなります。いざとなったらwineでWindowsソフト動かすという手段もありますし。
 ということで、とりあえず入れてみたものを列記。

mozc

 オープンソースgoogle日本語入力。本家ほどではありませんが、Anthyよりは賢いらしいので、インストール。

インストール

 Synapticパッケージマネージャからibus-mozcを選択して適用。
 一度ログアウトすることで、設定>キーボード・インプットメソッドインプットメソッドタブでチェックを入れると選択できるようになるので、インプットメソッドとして追加して、順番をAnthyの上に持ってきて、優先にする。

パネルへのインプットメソッドの表示

 Synapticからpython-appindicatorを入れると、パネルにインプットメソッドの状況が表示されるようになる。日本語入力のオンオフの状態も表示されるので便利かと。

インライン変換の補正

 mozcには、一部で変換候補がインラインで表示されず、ウィンドウの左下に出てしまうという問題がある。Synapticからi-bus-gtk3 and/or ibus-gtkを入れると改善する(一部アプリで改善しないものもあり)。

mikutter

 ツイッタークライアント。みっくみくなだけでなく、なかなか高性能。動作にはrubyが必要。

rubyの導入

 Synapticから

を入れる。

起動

 ruby mikutter.rbで起動。

ショートカットの作成

 こちらを参考に。
 以下の内容でデスクトップにmikutter.desktopファイルを作成。

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=Mikutter
GenericName=Twittter client
Icon=/home/ユーザー名/mikutter/core/skin/data/icon.png
Exec=/usr/bin/ruby1.9.1 /home/ユーザー名/mikutter/mikutter.rb
Terminal=false

 ターミナルを起動して、これに実行権限を付与。

$ chmod +x mikutter.desktop

 こうして作成したアイコンをダブルクリックすると、mikutterが起動。
 さらに、このファイルに

 Categories=Network

という1文を追加して、~/.local/share/applicationsに入れれば、メニューのインターネットの中に表示されるようになり、パネルのランチャーに追加することもできるようになる。

dropbox

 Lubuntuソフトウェアセンターから。起動してメールアドレス等設定してログインすると、パネルに常駐する。

libre office

 Lubuntuソフトウェアセンターから。

Vlc media player

 Lubuntuソフトウェアセンターから。
 そのままだと音は出ても画面は真っ黒なので、ツール>設定で、左下の「設定の表示」を「すべて」にし、ビデオ>出力モジュールを「X11ビデオ出力」に変更して保存することで動画表示できるようになる。
 標準で入っているGNOME MPlayerは全画面表示にならないという不具合があるが、VLCなら全画面表示も問題なし。
 とはいえ、再生性能はそれほど高いものではなく、2Mbps程度のmp4であれば問題ありませんが、6Mbps程度のフルHDになると再生はできるものの音と動画のズレが大きすぎて視聴に耐えません。

Evernote

 Linux用の正式なクライアントはないので、WindowsアプリをLinux上で実行できるようにするwineを導入し、wine上からWindows用の最新版Everonteアプリを実行してみたところ、問題なく動作した。

wineの導入

 Synapticからインストール。

Evernoteの導入

 Windwos版を公式サイトからダウンロードし、wine Evernote_xxx.exeとしてwineからインストーラーを実行すると、無事インストールされ、デスクトップにショートカットも作成される。

Windwosアプリの文字を綺麗にする

 wineから起動したWindowsアプリのフォントはギザギザで汚いので、これを綺麗にする。
 こちらを参考に。

  1. ~/.wine/drive_c/windows/regedit.exeを起動。
  2. HKEY_CURRENT_USER→Control Panel→Desktop内の「FontSmoothing」(REG_SZ)の値を「2」に変更
  3. 右クリック→「新規」→「DWORD値」で以下の「REG_DWORD」を作成:
    • FontSmoothingGamma
    • FontSmoothingOrientation
    • FontSmoothingType
  4. 「右クリック」・「変更」で以下のデータ(16進法)を書き込み、「OK」:
    • FontSmoothingGamma: 3e8
    • FontSmoothingOrientation: 1
    • FontSmoothingType: 2

 後はメニューの「Wine」→「Configure Wine」→「デスクトップ統合」でフォントを適宜変更。

Tombo

 Windows版をwineから利用可能。インストーラーがないので、~/.wine/drive_c/Program Files/辺りにコピー。ショートカットは自動作成されないので、コンソールからwine Tomb.exeといった形でで実行。
 ただ、毎回これでは面倒なので、Evernote.desktopを改造してショートカットを作成した。
 以下のような内容でTombo.desktopを作成。

[Desktop Entry]
Name=Tombo
Exec=env WINEPREFIX="/home/ユーザー名/.wine" wine "/home/ユーザー名/.wine/dosdevices/c:/Program Files/Tombo/Tombo.exe"
Type=Application
StartupNotify=true
Path=/home/ユーザー名/.wine/dosdevices/c:/Program Files/Tombo/
Icon=/home/ユーザー名/.wine/dosdevices/c:/Program Files/Tombo/Tombo.ico
Categories=Utility

 これを上記のmikutterと同様に実行権限付与して、~/.local/share/applicationsに入れれば、アプリケーションのメニューに表示されるようになる。
 なお、Tombo.icoファイルについては、exeからアイコン画像を抜き出すソフトを使用して作成した。

docky

 Macっぽいアプリケーションランチャー。Lubuntuソフトウェアセンターからインストールできるが、これを入れただけではアニメーションしないので、xcompmgrというのも導入。

xcompmgr

 Synapticから導入。さらに、自動起動させるために、こちらを参考に、

[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Type=Application
Name=xcompmgr
Name[en_US]=xcompmgr
Exec=xcompmgr
Comment[en_US]=
StartupNotify=true

という内容で、xcompmgr.desktopを作成し、~/.config/autostartフォルダに入れる。

dockyの疑問

 dockyについては、ドラッグ&ドロップなどでアプリを登録できるとされていますが、mikutterのようなrubyスクリプトや、EvernoteやTomboなどwine経由で実行するものについては、登録することができません。これは仕様なんでしょうかね。


 ざっくりこんなところで。個人的にはこれだけ使えれば十分です。wine経由のWindowsアプリも、うっかりするとWin8で使っていた時より軽快ですし。
 あと普段使いで残っているのはpogoplugflash辺り。いずれも一応入れてはいるのですが、少々不具合が出ていて、ちょっと調査中なのでまた稿を改めて。