自分が思ったイメージが100%作れれば理想だが

これができないから苦労するわけで(^^;

 最近音楽を作っていて思うのが、思い通りに作れない理由は、大きく2つの異なる理由があるのではないかということ。

 1つは、

  • 作業能力、スキルがない

ということ。これは皆さんすぐ納得できると思います。そして、もう1つの理由は

  • イメージが固まっていない

ということ。「イメージ通りに作れないというのだから、イメージはあるのではないか」と思われる方もいらっしゃると思いますが、細部にまでわたり詳細かつ確固たるイメージを持って制作に臨むというのは、まずあり得ないことです。しかし、曖昧な部分が多いと、作業中にブレが生じて、気付くと当初(漠然としたものではあっても)イメージしていたものと異なるものが出来上がってしまいます。
 おそらく、イメージというものが全体像を捉えるものであるのに対し、実際の作業が細部の作り込みであるため、作業に没頭して細部にこだわりすぎて全体像が見えなくなってしまうのが原因ではないかと思います。細部のズレが積み重なっていくうつに全体像のイメージから大きくズレていくというか。

 個人的には、両者の理由はまったく異なるものであるものの、大きくリンクしていると感じます。
 まず、作業能力・作業スキルが低いと、詳細なイメージは作れないように思います。例えば、水彩しか知らない人は、油彩のような絵画イメージは作れても、そのイメージは水彩のイメージより大雑把なものになるでしょう。
 また、やや逆説的になるのですが、確固たるイメージがないと、作業能力が高くならない、そのようにも感じます。曖昧なイメージのまま制作すると、曖昧な部分は作業能力の範囲内で妥協的に制作されることが多いです(これがイメージと作品のズレにもなるわけですが)。つまりは、現状可能な範囲で落ち着くということであり、せっかく制作作業をしても新たなスキルアップの幅は小さくなります。逆に確固たるイメージを持って制作に臨めば、それを実現するのに自分のスキルが足りなければ、何とかしなければという発想が生まれ、そこに能力上昇の可能性が出てきます。

 この考えを図示すると

  作業能力が低い→詳細なイメージが作れない→作業能力が高まらない→イメージが詳細にならない

というような感じです。負のスパイラルとまではいかなくとも、現状維持の状態が続きます(^^;

 しかし、両者がこのようにリンクしているということは、何らかの方法で作業能力を高めるか、イメージ力を高めれば、これを正のスパイラルにすることは十分可能なのではないかと思います。

 こんな感じで。

  作業能力を高める→詳細なイメージが作れる→作業能力が高まる→イメージが詳細になる

 要は、少しずつでもスキルを磨いたり、イメージ力を高めたりしていけば、徐々に全体として能力が上がっていくということですが・・・何だか頑張って書いた割には普通の結論になってしまいましたね(^^;