新曲「City in the Rainy Moon」一応完成

 先日来の新曲ですが、歌詞を打ち直し、エフェクトのかけ具合とミキシング及びその他諸々を調整して、一応の完成版を作りました。いつものようにケロログとピアプロにアップ。

 http://www.voiceblog.jp/akyguri/845761.html

 piapro(ピアプロ)|オンガク「City in the Rainy Moon Ver.2.2」

 ケロログはVBR(Level5)、ピアプロはCBR320Kbpsをアップしてあります。


 今回の曲は、wikiの方にもちょっと書いていますが、自分としてはかなり実験的な作品です。


 例えば、曲的には、トランスやテクノのような同じリズムパターンを繰り返す曲や、先日買ったループ素材による曲作りといったものを念頭に、あえて単純なリズム/メロディパターンの繰り返しで曲を作っています。聴いていただけば分かるとおり、この曲は基本的にAメロとBメロしかなく、しかもそれがA-B-A-B-A-B-Aと交互に並んでいるだけです(さすがにそれだけでは単調なので、長さを変えたりメロディラインを抜いて間奏っぽくしたりといったことはしていますが)。また、Aメロ、Bメロにしても、非常に単純な作りで、それぞれ1つのモチーフを(最後の部分を少しだけ変えながら)繰り返しているに過ぎません。さらに、メタリックな音で曲の最初から最後までずっと流れているフレーズは、「ララソララミミミソシソ」という1フレーズをずっとリピートしています。


 また、技術的な点としては、今回、音作りのために、エフェクト、特にモジュレーション系のコーラスやフランジャー、フェーザーといったエフェクトを多様してみたことがポイントです。これらのエフェクトについては、実のところ、前々作の「くれない慕情ルカ版」で初めて使ったもので(ギターのエフェクトとして使用)、それまでまったく使っていませんでした(^^; それでちょっと味をしめ、前作「あなたとならば」では、曲の途中の間奏的なフレーズで、初音ミクの声にコーラスをかけてみました。そのとき、「シンセ系の曲なら、ミクの声にエフェクトをかけた方がしっくりくるのではないか」と思ったのが、今回の曲でエフェクトを多用したきっかけです。
 実際、今回は実験的な意味もあり、すべての音にエフェクトをかけています。初音ミクの声にはフェーザーやフランジャー、コーラスをかけ、コーラス部分の巡音ルカの声には、ビブラートなどもかけています。他の楽器にも、特にパッドっぽく音を広げたり、ノイズを入れて電子音ぽくしたりするために、それぞれいくつかのエフェクトを入れました。
 本当にテクノっぽい曲にするなら、Synth1あたりを使って一から音作りをすべきなのでしょうが、まあそこまでしなくても、HALionOneにエフェクトかければそれなりの音が作れそうです。


 そういえば、初音ミク巡音ルカを一緒に歌わせたのも初めてでした。やはり、中低音コーラスはルカに歌わせた方が雰囲気が出ますね。英語データベースも使い方が分かればなかなか便利ですし。ちなみに、今回もミク・ルカともほぼすっぴんです(ミクのメロディラインについては、いつものGsnapでの音程調整が間に合わず、ちょっとだけPIT調整していますが)。


 そんな感じで、かなり実験的かつ今までの曲とはちょっと毛色が違った作品に仕上がりました。これが評価されるようなら、ちょっとこの方向性ももう少し模索してみようかなという感じです。ただ、いかに簡単にそれっぽい曲を作るか、という方向性であるということは否めませんね。手抜きをしたいわけではありませんが、お手軽に格好いい曲が作れるのなら、それに越したことはないので(^^;