自分が欲しいキーボードマシンとはどんなものか(結果、今日は何を買ったか)

 先日購入したIS11T、かなり気に入りました。特にキーボードがいい。EM・ONEを彷彿とさせるキータッチ*1。自分はこういう、比較的ストロークは浅く、でもクリック感がしっかりしたキーボードが好みのようです。こういうキーボードだと、指を滑らせるようにして連続して打ち込めるので、速く入力できるように思います。
 このサイズのマシンでガシガシ文章を書きたいと思ったのは久しぶりです。
 しかし、そうはいっても、IS11Tだけで長文を書き上げるというのはなかなか困難です。
 EM・ONEの時もそう思っていましたが、やはり画面のサイズが小さいと、それだけ見える範囲が小さくなり、文章全体を俯瞰しながら書くことが難しくなります。画面が小さいと、編集作業も困難です。
 また、どうしても親指だけでの入力ですから、何本もの指を使って入力するのに比べれば、絶対的な入力速度の限界がありますし、それによる思考の停止や展開の阻害という状況も否めません。
 そういったことを考えれば、「IS11Tでメモ的にざっくり打つ」→「キーボードがより大きなマシンで編集・清書する」という2段階作業が、自分にとって文章を書く上での理想的な環境かなあと思います。


 メモ取り用はIS11Tで十分そうなので、問題は、編集用マシンをどうするかという点。一つの方法として、編集・清書を母艦PCでやるという考え方があります。これはこれでいいのですが、母艦PCでの作業となると、どうしても場所が固定されてしまいます。時には作業机と違う場所、例えばコーヒーショップで休憩しながら作業をしたいと思うときもあります。要はモバイルマシンで文章の編集をしたいとき、何がいいのかということです。
 編集用モバイルマシンについて、自分にとっての一つの理想型は、「Sigmarion III」です。ある程度の画面サイズとそれなりに打てるキーボードを持ち、重さは500gを切るくらい、バッテリも1日程度はもつ。特に重量は大事で、重量が700g程度や1kg程度のマシンなら探せばそれなりにありますが、500g程度のマシンとなると、なかなかいいのがありません。
 ならどうしてSigmarion IIIを使わないのかと言えば、やはり旧いマシンなので、現在のようなインターネットを使用したクラウド環境では、マシンスペック的にもOS的にも対応できないというところが一番の難点でしょうか。もしSigmarion IIIの筐体でAndoroid搭載マシンが出れば自分的には即買いなのですが、Life Touch Noteがあの程度で5万円したことを考えると、価格は7〜8万円程度にはなってしまうでしょうから、作っても売れないと思われているんでしょうねえ。


 そうなると、今現在入手可能なもので何とかすることを考えないといけないわけで、その結果、何だかいろいろなものを買い漁るという状況が続いているというのが当方の現状(^^;
 最初に入手したのがdynabook AZ。液晶やキーボードなどは満足できる作りでしたが、やはり少々大きかったのと、大きさの割にバッテリがもたなかったこと、そして何より日本語変換が馬鹿だったことが痛恨でした。
 次に手に入れたのがLife Touch Note。これは作りがチャチすぎた。値段を安くするためにやむを得なかったのでしょうが、液晶は中華pad並に見づらいし形もずんぐりしていて重い。ATOKも使えるキーボードや長時間バッテリなど見るべきところはあるのですが、何だか使っているうちに悲しき気分になってくるという、困ったマシンでした。
 そういえば、それらの前に工人舎が出していたPM-1というのも買いましたね。これはとにかくキーボードが酷かった。複数のキーを同時に押すと別の文字が入力されるという、何年前のPCだよという仕様はひどかった。もうそれだけで使う気がなくなり、充電しないでいるうちにバッテリが干上がって充電できなくなってしまいました(^^;
 方向性はちょっと違うものの同じ目的でEEEPC-901Xとかも買いましたが、これでは少々大きすぎました。ATOM Nの遅さは許容範囲だったのですが。
 そんなこんなで一時期は新型ポメラDM100にふらふらっとなった時もあったのですが、そこで踏みとどまったというかさらに脱線したのが中古のVAIO P。発売当時は高くて買えなかったPが、ポメラ並の価格で買えるわけですから、そりゃもう即買い。キーボードも画面も大きいし、これはこれで満足して使っているのですが、やはり重量が700g程度であることと、バッテリがもたないという点が、持ち運んで外で使うというときの足かせになってしまっており、現状はACアダプタに繋ぎっぱなしにして、事実上のリビングPCになってしまっています。


 理想のマシンに近づくためのもう一声、何かいいマシンはないものかと考えている時、ふと目に止まったのが、Willcom D4
 かれこれ2か月くらい前にアキバのじゃんぱらで未使用品が27,000円程度で大量に売りに出されています。それを見てからというもの、買おうか買うまいか、ずっと悩み続けていました(^^; ただ、Willcom D4は、そのスタイルやキーボードを考えれば、どちらかと言えばIS11TやEM・ONE寄りの製品であり、全てをD4の1台で済ませようというのであればまだしも、IS11Tともう1台というように用途を分けることを考えると、もう少しVAIO P寄り、簡単に言えば、机の上に置いて使う向きPCの方がいいと思われ、買っても死蔵することになりそうだったので、控えることしきり*2
 ただ、ちっちゃいもの好きとしてはどうしても完全に忘れ去ることができず、アキバに行く度にショーケースを眺め、ひとしきり悩んだ後「やっぱり使わないよね」と思って帰るというのを繰り返してきました(^^;


 さて、だいぶ長くなりましたが、ここまでが前振り(^^; ここからが本題です。
 故あって今日は休暇を取りまして、午後、アキバ巡りをしてまいりました。で、上にあるようにいつものごとく、D4を冷やかしにじゃんぱらに行きまして。
 ただ、一応冷やかしのつもりではあったのですが、ここ数日、VAIO P以外の編集用マシンにちょっと飢えていて、押し入れにしまっていたLife Touch Noteを改めて引っ張り出してみたり(で、やっぱり残念に思ってみたり)、Novo7+ATOKでも親指ポチポチ編集を試してみたりなどしており、D4はともかく、IS01*3や場合によってはNetWalker*4があったら買っちゃうかも、というくらいの気持ちで行ったことは事実です。
 いざじゃんぱらに着いて、とりあえず店内を一周。それこそ冷やかし気味にVAIO XとかLet's noteとか見ていたところ、何だか視界の片隅にやたらと小さいマシンが。振り返るとそこにあったのが、「LOOX U/C30」でした(^^;


  今までに発表した主な製品(モバイルPC FMV-BIBLO LOOX(ルークス)Uシリーズ) ラインナップ - AzbyClub サポート : 富士通


 写真を載せるつもりだったのですが、はてなフォトライフが不調でアップロードできないので、とりあえずリンク先だけ(^^;
 LOOX Uって、「高い」というイメージがあって、実のところ全くノーマークだったのですが、こちらのU/C30、それなりに使い込まれた中古品ということで、なんと19,800円。D4より安いじゃん。ということで、そのまま購入ということにあいなりました(^^;


 今のところはまだ電源入れてWindows Updateなどをさせただけですが、一番心配していたバッテリは、思ったよりへたってない感じ。VAIO Pの大容量バッテリ並のより大きいバッテリを積んでいるので、VAIOよりは安心して使えそうです。まずはもう少し使い込んでみたいと思います。

*1:重量感もEM・ONE級だけど(^^;

*2:自分としてはよく耐えたと思う(^^;

*3:今では2.2相当のCyanogenModが使えるんですね。

*4:チューニングするとパフォーマンスが上がるらしいですね。