アイデアを生むデジアナ道具術

- 作者: 舘神龍彦
- 出版社/メーカー: 〓出版社
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
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タイトルに引かれて購入。先日、同じ著者の本を読んだばかりですが、デジタルツールとアナログツールの両方を使っている身としては、やはり他人がどのように使い分けているかというのは気になるものです。
本書の内容は、必ずしも体系化されているとは思いませんが、その中に現れている著者の重要な関心事が、「手書きをいかにデジタル化するか(または、デジタルによる手書きができるか)」にあると感じられます。
著者の考える、アナログツールとデジタルツールの使い分け方は、ざっくり言うならば、最初のメモの段階ではメモ帳に手書きといったアナログ、情報の整理、加工といったものはパソコンなどのデジタル、情報の閲覧には印刷した紙などのアナログというものです。つまり、情報の流れとしては、最初の段階は「手書きメモ」で、それをデジタル化して加工し、再度「紙」にアウトプットする、すなわち
アナログ→デジタル→アナログ
という流れを考えているものと思います。このような流れで情報を淀みなく処理しようと考えれば、いかに「デジアナ変換」するかが自ずと問題になってきます。
出力部分のデジ→アナ変換については、プリンタを使えば簡単です。
問題は、入力部分のアナ→デジ変換をいかに効率化するかです。
本書においては、シートフィードスキャナ、デジタルペン、タブレットPCなどを比較しつつ、現時点では「スキャナでメモを読み込む」方法が一番良いと結論づけています。
個人的には、OCRがかけられる印刷物であればともかく、手書きメモはスキャナまで使わなくても、デジカメで十分ではないかと思います。
先日紹介したこちらの本でも、携帯電話によりメモを撮影することで、簡易的なデジタル化を行っていましたし。
いずれにしても、自分のデジ/アナツールの使い分けについて何らかの示唆を与えてくれるようです。