A6ノートで思考を地図化しなさい

ひさびさに本の紹介。ここのところあまり読んでなくて。

 著者が編み出した、シンプルマッピングSMAP)という手法を提唱している本。SMAPは基本的にマインドマップなのですが、ポイントとしては、「A6サイズノート見開き(すなわちA5サイズ)に」「色は使わず」「とにかく書く」といったところ。
 まさにマインドマップの形式を利用したメモという感じでしょうか。

 マインドマップの入門編と捉えるかマインドマップとは別物と捉えるかは人それぞれかとは思いますが、手法の一つとしてこうした「書き殴る」マインドマップというのはありだと思います。自分もこの程度の書き殴りマインドマップを作っていることが多いですし。まあ、私の場合、A6ノート見開きではなく、A4レポート用紙を使ってますが。

 タイトルにもなっているように、A6ノートサイズというのがポイント。気軽に持ち運べてどこでも広げられるサイズということと、サイズに制限を設けることで、思考の収束を促すとのこと。前者はともかく、後者は微妙な気がしますが、どうでしょう。
 著者も必ずしもすべてをA6ノートで管理しようということではないようです。この本の中でも、保存する場合にはデジタルで清書することを薦めてますし。

 個人的に興味深かったのは、著者がSMAPの使い方として5つのカテゴリを説明するとともに、そのテンプレートも提示していること。テンプレートという概念自体がマインドマップの考え方に沿うものなのかどうかは分かりませんが、私個人としては、完全な白紙よりテンプレート的なものがあった方が発想を刺激されることが多いような気がします。SMAPのテンプレート集のようなものが発売されれば買ってしまうかもしれません。