TIME×YEN時間術

 たまたま立ち寄った本屋でお勧めのポップが出ていたので購入。

TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則

TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則

 本書の一番最初にある言葉

生きるとは、死に向かって時間の貯蓄を取り崩していくこと

 が本書のすべてを表しているでしょう。
 自分の人生の残り時間を意識し、徹底的に無駄を排除する。

 そのためのツールとして提唱しているのが、「T¥」という考え方。T¥1=1時間とし、時間をお金と同様に考えることで、時間に対するコスト意識を自然と身につけようというものです。

 ちなみに、30歳の人が残りの人生で自由に使える時間は約T¥260,000(人生80年、自由時間が1日14時間として)。26万円で残りの人生を生きると考えると確かにちょっと焦りを感じますね。既にそこから5万円近く減ってますし(^^;


 上記のような考え方に立って、たとえ3秒でも必要時間を縮めようというのが本書の考え。トイレットペーパーはシングルではなくダブルを買うとか(巻き取る時間が短くなるわけですね)。

 他にも営業の方には常識なのでしょうが、名刺を名刺入れに逆向きに入れるとか。名刺を出して、回転させずにそのまま相手に渡せるようにということですね。これは私もやっているので、結構一般的なのかと思ったら、うちの部署の若いに人は知りませんでした。まあ、うちの部署は外に出ることが少ないのであまり名刺は使わないのですが。


 本書はかなりストイックなので、「何もそこまで」と思うようなハックもかかれています。前述のトイレットペーパーの話とか。さすがに著者もこれはまずいと思ったのか、最後の方で「効率化を求めすぎると精神的に不幸になるので注意」みたいなことを書いています。あまり救いにはなっていない気がしますが(^^;


 読んでいると、ちょっと疲れる部分もありますが、あまり深刻にならず、使えそうなハックだけ取り入れる方がいいのではないかと思います。著者の意図からは少々ずれると思いますが(^^;