フローとストックの分離

 有名な「超」整理法の凄いところは、いわゆるフロー情報とストック情報を一元管理し、時間の経過とともにフローが自動的にストックとなっていくという仕組みを非常に簡単に構築している点です。

 これはとても素晴らしい方法だと思いますが、残念なことに、私の場合、うまく機能させることができません。私は、フローとストックを完全に分離して管理しています。

 私のように、組織の一員として仕事をしている場合、書類は、フローである間は手元にあるものの、処理されてストックされる段階になると、組織の共有文書となって手元から離れて管理されてしまいます。つまり、フローとストックの間には、原則として不連続面があるわけです。このような状態で、「超」整理法のような、フローとストックに区分を設けないシステムで管理しようとすると、逆に不便なのではないでしょうか。

 フローは個人で、ストックは組織でそれぞれ管理するような場合には、それぞれ別個のシステムを使用した方が、より効率的だと思います。