海の都の物語

海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

　最近読んだ本。

　元々は昭和50年代刊行とかなり古い本のようですが、最近文庫になったようで。

　本屋で見かけて購入し、全6巻一気に読み終えました（＾＾；

　都市国家ヴェネツィアの成立から崩壊まで約1000年に及ぶ歴史を書いた本ですが、成立と崩壊を除き必ずしも時間順ではなく、ある種カテゴリ別の章立てになっており、時間軸が行きつ戻りつすることがあります。そのため、基本的な通史を理解していない者としては最初はとっつきにくいのですが、巻を進めるごとに通史的な知識が付いてくるのでだんだん楽になります（＾＾；

　しかし、ヴェネツィアという国もなかなか興味深いですね。1000年にわたり、共和政体を堅持したこと、経済的感覚で国政を行っていたことなど。持たざる者がどうやって生きていくべきか、ちょっと考えさせられました。