domo Todoのタグ機能を使って今やるべきことを絞り込む

 先日、domo Todo+の記事を書いたところ、作者様のブログで取り上げていただきました。ありがとうございます。
 そこのコメントに書こうと思って書き始めたところ、少々長くなってきたので(^^;、記事として独立させることにしました。すみません。


 domo Todo+、非常に便利に使わせていただいております。
 思えば、これまでいろいろなタスク管理ツールを使ってきましたが、今まで使ってきた中では、domo Todoが一番自分の手に馴染む気がします。
 やはり、自由度が高く、かつ使い勝手が良いタグ機能が効果的です。昨今のタスク管理ツールには大体タグ機能は付いていますが、domo Todoほど手軽にタグを切り替えられるものはあまり見かけません。自分に合ったタグを付けることさえできれば、非常に快適に使うことができます。


 これは私個人の考えなのですが、タスク管理ツールには、相反する2つの機能が求められると思います。一つは、やるべきことを忘れることがないように、そのすべてを記録し保管しておく機能。そしてもう一つは、「今」やるべきことのみを適時適切に抽出する機能。前者は情報を網羅する機能であるのに対し、後者はそれを限定・制限する機能です。この両者が存在しないと、有効なタスク管理ツールにはならないと思います。
 両者の機能のうち、前者は単に記録するだけなので、実のところメモ帳でも何でも可能であり、特殊なツールを使う必要性はありません。ですから、真にタスク管理ツールとしての機能を論じるならば、後者の機能がどう実装されているかという点がポイントとなるはずです。


 基本的なタスク管理ツールは、この「今」やるべきことを判断するための方法として、「期限」を用いています。期限が早いタスクほど早くやるべき(すなわち、「今」やるべき)タスクであるという考え、期限が早いものから順番に並べたリストによりタスクを管理します。
 しかし、実のところ、期限と「今」やるべきかどうかには、必ずしも直接的な関係があるとは限りません。期限が先でも早めにやっておいた方がいいタスクというものは多々ありますし、期限が迫っていても、「今ここではできない」というタスクも存在します(会社にいる間は、「電球を買う」というタスクを実行することは不可能です)。
 そこで、ちょっと高度なタスク管理ツールでは、期限の他に「開始日」を設定できるようにしたり、「コンテクスト」(どういう状況で処理するか)といったものを設けたりして、様々な状況に柔軟に対応できるようにしているわけですが、その分どうしても複雑になってしまいます。


 タグを効果的に使うと、この辺がもっと簡単に処理できます。タグは即ち特定条件による「絞り込み」機能に他なりません。その条件として「今やる」というものを設定してやれば、今やる必要があるものだけを抽出表示することができるわけです。
 タグの問題点は、そうした「今やる」というタグの貼り付けを随時手動で行わなければならないということですが、どうせタスクリストは適宜レビューする必要があるわけですから、その際の仕分け作業としてタグ付けをすればいいので、実際上はそれほど苦にはなりません。
 そういった、タグの持つ「絞り込み」機能をさらに有効に活用することを考えると、AND機能はあれば嬉しいところです。実装は難しいところもあるとのお話なので、とりあえずは運用でカバーしたいと思っています。今のところ、「今日やるべきタスク」の数もそれほど多くはないので。


 以上、長々と書いてしまいましたが、とにかく、domo Todoの素晴らしいところは、「タグ」という自由度の高い機能を非常に簡単に使えるようにしているという点。そこに利用者が工夫を施す余地があります。高機能なタスク管理ツールもいいですが、簡単でも自由度が高いツールの方が私としては嬉しいです。