VOCALOIDの声をBRIで調整するときの注意点
先日、ほしのうたミクルカ版を最初に作るとき、ルカの声の中・低音部をEQで大きく削ってからコンプで音量を上げたところ、音の強弱の差が非常に大きく現れるようになってしまいました。その際は「何でだろう」としか思わなかったのですが、あることに気が付いて得心したのでメモ。
ルカは、主としてBRIを変化させることで音の強弱を付けていたのですが、そのせいではないかと推測。
おそらく、BRIは主として高音部の音量を上下させるパラメータであり、中低音部まで含めた全体としてはそれほど音量が変わっていなくても、高音部だけを取り出すと変化が顕著に現れるということなのだろうと思います。
BRIの高い声と低い声で周波数分布を確認すればそれが正しいかどうかはすぐ分かるのですが、面倒なのでパス(^^;
とりあえず、EQのかけ方によってはBRIの影響が大きく出る可能性があるということだけ認識していれば十分かと思います。
そういった点も踏まえて考えると、VOCALOIDの本格的な調整は、コンプやEQの設定が確定して、ミキシング設定がある程度決まってからの方がいいんでしょうね。DAWとVOCALOID EditorをReWireで繋いでリアルタイムで調整するのがいいんでしょうが、いまいちReWireって使いづらいんですよね。