安価なモバイル物書きマシンとして中古のVAIO PにLinux Mint 17 Mateを入れるのはいかが
VAIO PにはLubuntuを入れて、結構便利に使っていたのですが、最新の14.04にしたところ、ややもっさり感が出てきたのと、タスクトレイにある電源管理やWifiなどのシステムアイコンの挙動が変わり、今ひとつな感じに。何かいいのはないかと探していたところ、Linux Mintというのを発見。ベースはUbuntuということでLubuntuと変わりませんが、デザインや使い勝手に力を入れている様子。ということで、Ubuntu 14.04ベースの最新版である17を早速試してみました。
Mintにはデスクトップ環境の違いにより、MateとCinnamonがありますが、試しに入れたCinnamonは、VAIO Pではハードウェアアクセラレータが効かないという表示が出て、動作がもっさり。使えないことはないですが、ストレスが少々たまります。その点、Mateは、LXDEには劣るものの比較的軽く、VAIO Pでも軽快に使えます。
ダウンロードはこちらから。
日本語最適化関係は、こちらのサイトが詳しいです。こちらの情報のお陰で、無事fcitxも使えました(多謝)。
Mint Mateのいいところ
Lubuntuに比べ、Mintのいいところは、
- 画面デザインが綺麗
Lubuntuのブルーベースの画面も嫌いではないですが、Mintのグレーと淡緑色の画面もなかなか綺麗です。ウィンドウの縁が丸くなっている点もこだわりを感じます。
- システム設定を結構簡単にいじることができる
Lubuntuでは設定変更が面倒なものでも、結構簡単に設定できます。例えば、ウィンドウに影を付けるなど、Lubuntuではxcompmgrやcomptonをインストールして設定する必要がありますが、Mint Mateであれば、にチェックを入れるだけで可能です。
システムフォントも「外観の設定」から簡単に変更できます。
- タスクトレイのシステムアイコンの動作が変ではない
Lubuntuを使わなくなった理由の一つであるシステムアイコンの挙動は、Mintでは至って普通。
- Wineアプリのフォントが綺麗
Lubuntu上のWine経由で動かしていたアプリは、標準でアンチエイリアスがかかっておらず、レジストリ設定で変更してもあまり綺麗にはなりませんでしたが、Mint上のWineは最初からアンチエイリアスあり、かつシステムフォントと遜色ないほど綺麗に表示されます。
- 長期サポート
Mate 17は2019年までの長期サポートが行われる予定です。頻繁にOSを入れ替える必要がありません。
VAIO Pを復活させるにはMintがいいのではないか
実際のところUbuntu14.04の功績かとは思いますが、VAIO PにMint 17を入れると、特段設定を書き換えなくても、キーボードで画面輝度や音量が操作でき、サスペンドやハイバネーションも大きな支障なく動作します。比較的相性は良いと言えるでしょう。唯一の問題は、前述のCinamonnの話であったように、現状のGMA500用ドライバがハードウェアアクセラレータに対応していないので、動画再生能力が貧弱というところでしょうか。この点は、Lubuntu13.04の頃の方が速かったような気がします。
最近、秋葉原辺りでは、中古のVAIO Pが、安いものだと3万円程度(性能は、AtomZ1.33GHz、1GBメモリ、40〜60GB HDDくらい。)と安価で入手可能です。VAIO Pならバッテリーもまだ入手できるのではないかと思いますし(互換製品にはなるかと思いますが)、Mint 17 Mateを入れて、モバイル物書きマシンとして活用するというというのもいいのではないでしょうか。