情報整理術クマガイ式

 さて、次のレビューは、オススメ本にも掲載した「情報整理術クマガイ式」(熊谷正寿・かんき出版・1400円、ISBN 4-7612-6260-5)です。これも情報の管理に関する本で、なかなか興味深い内容でした。

情報整理術 クマガイ式

情報整理術 クマガイ式

 具体的な整理方法は、五十音順と時間順の管理を組み合わせたものであり、情報を過去のもの、将来使用するもの、現在仕掛中のものの3つに分け、過去情報は五十音順、未来情報は時間順に管理するというものです。
 例えば、パソコン上のデータは、
  目的別フォルダ・・過去情報=五十音順
  時系列フォルダ・・未来情報=時間順(毎月、毎週、毎日)
  TODOフォルダ ・・現在仕掛中
 紙ベースのファイルは、
  現在ファイル・・過去情報=五十音順
  未来ファイル・・未来情報=DWMY(今日、今週、今月使うものごとに分類)方式で収納
  未決ファイル・・処理・整理できないファイル
というように分類して管理しています。
 組み合わせ方は異なりますが、五十音順と時間順を組み合わせるところは、WI式に通じるものがあります。

 また、本論とは関係ないのですが、個人的にオッと思ったのは、「情報整理の目的は、使いやすく整理することだけでなく、情報整理を通じて繰り返し情報に接触することにある」という考え方です。

 このところ、自分の中では、この「情報に繰り返し接触する」ということがテーマになっています。最近、メモをしたり手帳に記入したりは何とかできるようになったのですが、書いたことに安心して、書いたという事実すら忘れてしまうようになってしまいました。思いついたことを書くだけでなく、書いたものを見返す仕組みを作らないといけないと切実に考えているところなのです。そのため、この熊谷さんの、情報に何度も接触する仕組みを組み込むという考え方に共感するものがありました。これは、岡崎太郎さんの「1日3分「夢」実現ノート」に出てくる、「グルーピングリスト」の考え方にも通じるものがあるかと思います。

夢が見つからない人のためのシンプルな習慣 1日3分「夢」実現ノート

夢が見つからない人のためのシンプルな習慣 1日3分「夢」実現ノート