思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 たまたま買った本の帯に「もっと若い時に読んでいれば・・・」とありましたが、まさにそう思う本です。

 なにしろ、初版は1986年。私はまだ学生です。そのころこの本を読んでいたら、今とはだいぶ違う人生を歩んでいたかもしれません(^^;

 近年になって徐々に一般的になってきた、「セレンディピティ」や「メタ化」といった言葉がさらりと出てきていたり。本当に20年前に書かれたものとは思えません。

 文章はエッセイ形式。最初は教育論から始まるので少々面食らいますが、主たる内容は、まさに、タイトルどおり、どう思考に火をつけて、どう整理していくのかということです。

 今読んでも気づかされる点もあり、古典的名著というのがふさわしいのかもしれません。