巡音ルカの特徴

 ここ暫く巡音ルカと付き合ってみて、初音ミクとの違い、ルカの癖のようなものが少しずつ分かってきたので、思いつくままにメモ。

  • ミクに比べると、前後の音の発音、音程、音の長さ等によって、発音がかなり変化するので、声質を揃えるにはある程度の調整が必要。
  • 特に重要なのが、1つの音を2つ以上に分ける、母音分割の方法(例:「た」なら、「た」+「あ」の2音に分割)。前述どおり、ルカは前後の音の長さによって発音が大きく変わる傾向があるので、これを駆使することで、歌い方をかなり自由にコントロールすることが可能。例えば
    • 子音部・短+母音部・長
      • 母音の音質調整。子音の種類によって、母音の音が大きく変わることがある(「も」など)。その場合、このように分けると母音部が独立し、母音本来の音に戻ることが多い。
      • 短子音の音を半音下げることで、声の出だしのずり上がりを表現。
    • 子音部・長+短母音・短
      • 音を長く伸ばす。ルカの声は、比較的歯切れが良く、出だしは強いがすぐに音が弱くなる傾向がある。スラーのように次の音に流れるように繋ぎたい場合、音の最後を短い母音で区切ると、その母音に滑らかに繋ごうとするので、結果、母音の音が全体的に伸びる。
      • 次の子音の音質調整。ルカは前の音の長さに合わせて、次の音の子音の長さを大きく調整する。具体的には、前の音が短ければ子音も短く、長ければ長くなる。その効きは、同じ機能を有するVELの値を変えるよりも効果が大きい(気がする)。
      • 最後の短母音の音を半音下げることで、声が切れる前の力を抜く感じを表現。
  • ルカは全般的に子音が強い傾向にある。ただ、ミクはサ行の子音が特に強かったが、ルカはそれほどでもない。ルカで特に強いと感じる子音は、「カ(ガ)行」「タ(ダ)行」「ハ行」といったところ。前に音がない歌詞の出だしの部分などは、特に子音が目立つので、DYNを右上がりのカーブに設定し、声の入り部分の音量を小→大にした方がよい(曲調にもよるが)。
  • エフェクトのGSnapで確認してみると、ミクと同様、声が正しい音階からやや低くなる傾向がある様子。

 まあ、今のところ掴んでいるのはこんなところでしょうか。
 ルカの場合、母音分割は非常に効果があるようなので、調整する際は、まずはここからやるのがいいかと思われます。