City in the Rainy Moonのテンポを上げてみた
先日ミキシングし直した拙作「City in the Rainy Moon」ですが、どうも何だかもったりしている気が。もうちょっとテンポを上げた方がしゃっきりするかな。
というわけで、テンポを上げてみました。今まで140BPMだったものを145BPMに変更。
と、口で言うのは簡単なのですが、これが結構面倒です(^^;
MIDI音源を使用した打ち込みであれば、単なる信号データでしかないので、Cubase上でちょっとテンポを変えるだけで勝手にすべてのデータが変わってくれるので楽なのですが、オーディオファイルはそうはいきません。まあ、中にはテンポに追随するオーディオファイルもあるのですが、少なくともVOCALOID EDITORから書き出した初音ミクや巡音ルカのWAVファイルは勝手に伸び縮みしてくれません。この部分については、VOCALOID EDITOR上でVSQデータを読み込んでテンポを変更し、再度WAVファイルとして書き出す作業が必要です。
とはいえ、この程度であればまだ面倒というほどではありません。もっと厄介なのは先程問題ないと書いたMIDI音源の方です(^^;
実は、音源というのは結構リソース食いで(特にCubaseの標準音源であるHALionOneはかなり大食いらしい)、同時に何台も使用するとノイズが入ったりテンポがずれたりし出し、挙げ句止まってしまうことが起こります。今回の曲、最大でも同時に8台しか音源を動かしていないのですが、それでもノイズは入るしテンポはずれるしで、そのままでは全く使い物になりません(^^; そこで、負荷を減らすためにフリーズという機能を使います。具体的にはMIDI音源の演奏部分を事前にオーディオファイルに書き出してしまい、演奏の際には音源を使わずそのオーディオファイルを使うという方法です。オーディオファイルの再生は負荷が非常に低いので、この機能を使えばマシンパワーがなくても何とか作業ができるというわけです。
さて、先程のとおり、オーディオファイルはテンポの変更に追随しません。フリーズしたMIDIデータは、見た目はMIDIデータのままですが、実際にはオーディオファイルを再生することになるので、やはりテンポに追随できません。フリーズしてからテンポを変更した場合、見た目(MIDIデータ)はテンポに合わせてきちんと変わっているのに、再生してみるとテンポに合わないということになってしまうのです。
これを何とかするためには、全パートについてフリーズを解除した後にテンポを変更し、その後、再度フリーズし直すという作業が必要です。これが結構手間かつ時間がかかるのです。解除するのはともかく、フリーズするのには、データ量にもよりますが各パート1〜2分かかるので、軽く見積もっても10分以上かかります(^^;
ついでに今回の曲はミクやルカのオーディオファイルを切り取ってエコー部分を作っているので、その作業もやり直し(^^;
何だかんだでテンポかえるだけで2時間近くかかりました(^^;
その他、いくつか微調整。ミクのBメロの歯切れの調整と、ルカの英語コーラスのコンプかけ具合を調整、後はベース・ドラム辺りの音量調整とか、全体のリバーブのかけ具合の調整とか。