今更ながらIS01を入手した

 先週末、ちょっと探しものがあって秋葉原に行きました。結局探しものは見つからなかったのですが、代わりにIS01の中古B級品が3,980円で売っているのを発見。
 初めて触った時にキーボードに落胆して以来、IS01には何だか微妙に屈折した感情があって、何となく敬遠していたのですが、フルキーボードの小型マシンが絶滅しかかっている昨今、このサイズのクラムシェルマシンは個人的には逆に希少価値を感るようになってきました。
 ググってみると、最大のネックであるAndroid1.6というOSも、今ではFroyo、Gingerbreadはおろか、ICSすら動くようになっていて、結構遊べそうな感じ。
 そんなこともありつつ、まあこの値段ならいいかということで保護してきました(^^;


 動作確認もそこそこに、早速rootedしてOS書き換えにチャレンジ(^^; 調べてみると、IS01はベースバンド(バージョン)によってrootedの仕方やOSの焼き方が異なるとのこと。私が買ってきたものは、ベースバンド(BB)9という比較的古いバージョンのものでした。
 ということで、以下の作業メモはBB9についてのものになります。

rootedする

 BB9のrootedには、こちらのIS01rootというツールを使用するのが簡単なようです。

  MobileHackerz再起動日記: au IS01のroot権限を奪取する(ビルド番号01.00.09版)

 rootedに必要なSuperuser.apkはOS1.6対応版が必要なので、xdaからsu-2.3.6.1-cd-signedを落としてきます(「cd」というところがポイント)。

  [APP] Superuser 2.3.6.1 - Now on the Market … | Android Development and Hacking | XDA Forums

 これらを使って、上のIS01rootの記事のように作業して、お手軽にrootが取れました。

バックアップ

 万一に備えて、boot.imgやrecovery.imgのバックアップを作成。IS01Android Terminal Emulatorのようなターミナルアプリを入れてやれば、IS01単体で作業できます。

 こちら

  LYNX SH-10B(IS01) Android2.2(Froyo)デュアルブート化1

を参考に作業してみたのですが、ここにある方法では、systemのバックアップ途中でエラーが出て止まってしまいます。bootとrecoveryが取れてればいいやということで先を急いでしまい(^^; 試してみていないのですが、こちら

  遙かデジタリアへ: IS01のバックアップとrecovery_kit導入

の方法の方が確実にバックアップが取れるのではないかと思います。

Gingrebreadを入れる

 前述のとおり、IS01用として既にICSもあるらしいのですが、さすがに動作がもっさりな様子で常用は厳しそう。ならばと2.x系最終版であるGingerbreadを入れてみることにしました。

 IS01のターミナルで行う手順としては、こちら

  Gingerbread for SHARP IS01 ~IS01でAndroid 2.3.1_r1 Gingerbreadの未来へ~ - Libre Free Gratis!

が比較的分かりやすいかなと思いましたが、こちらはBB16を対象にしているので、BB9とは若干異なる点が。
 具体的な相異点としては、ab2break導入によるNANDロック解除作業が不要という点。手順の5以降は飛ばして、

# flash_image recovery_wr /sdcard/GBkernel.img
# reboot recovery

だけで大丈夫なようです。

デュアルブート

 上記の手順により、無事、Gingerbreadがインストールされました。素晴らしいのは、1.6とのデュアルブートが可能なこと。GB起動用のimgをrecovery領域に書き込むことで、単純に電源を入れた場合には標準の1.6が起動しそこからターミナルなどでsu→reboot recoveryとしてリカバリを起動すると、GBが起動します。

問題点など

 GBにして少し使ってみましたが、1.6に比べて少々動作はもたつきます。使えないほどではありませんが、ちょっと残念。
 さらに残念なのが、マーケットにアプリがほとんど表示されないこと。build.propをいじれば少しは良くなるかなあと思いますが、Superuserも落として来られないし、そもそもrootedされているのかどうかも分からないので、とりあえず1.6で起動し直して、そちらからrootedしていじることになりそうです。


 CMなFroyoの方が動作が安定するらしいという話もあるのですが、ビルド環境がないと導入できないっぽいので、そちらはちょっと様子見。